2016年2月4日の日本経済新聞の朝刊一面トップに気になる報道がありました。
厚生労働省は2017年度から全国の大病院に治療実績の公表を求めたようです。
年齢や進行度別の患者数の他、診療科や病院ごとの平均入院日数をホームページで発表しなければ病院が受け取る診療報酬を減らすとのこと。
目的は?
- 患者が病院の得意分野を比べて受診先を選びやすくするため
- 病院の競争を促すことで医療の質の向上と効率化を促すため
対象病院は?
- 公的医療保険から定額の報酬を受け取る病院(DPC病院)で大半は大学病院など重症患者が多い大病院。
- 全国に約1,600箇所。
公表項目は?
- 年代別の入院患者数
- 5大がんのステージ別患者数
- 診療科別・手術別の入院日数(術前・術後)
- 診療科別の症例数
- 脳梗塞のタイプ別患者数
- 肺炎の重度別患者数
- その他(血液せい肝臓機能障害など)
患者の誤解を回避する措置は?
- 重症患者を積極的に受け入れる病院は入院日数が長くなりがちなため、実績に対する解説をつける。
- 7項目の基準を統一し、透明性を出す。
厚生労働省は今年8月にも公表制度の枠組みを決めて、10月をめどに各病院に15年度分を発表してもらうようです。
そして公表しない病院の診療報酬は17年度から減らし、公表する病院の報酬増額に回すそうです。
新聞を読んで
日頃、病院のホームページを運営していて、患者は以外とホームページを見ていることを感じます。
保守を行っている病院のアクセス数を見ると、多いところで月に閲覧ページ数…約20万ページ、訪問数…約7万回という非常に大きな結果も残っています。(2015年8月)
現状でも患者が病院を選ぶ際にホームページを参考にしていることが伺えるので、実績を開示し、患者に病院の選択を促すようになれば、さらにホームページへの注目度が増すのではないでしょうか。