Webサイトに組み込むコンテンツについて

こんにちは、中野です。
クリスマスが終わり、いよいよ年末年始に近づいてきましたね。
皆さんにとって2023年はどのような年でしたでしょうか。
私は今年に弊社に入社したということもあり、個人的には変化の多い一年だったなという印象があります。

はじめに

前回のブログ記事では、病院・クリニックのホームページ作成のコツについてお話させていただき、その中でも掲載するコンテンツは「ホームページ制作の目的達成」につながるものを選択するべきだということをお伝えしました。
掲載するコンテンツの例として、弊社が依頼を承った際にクライアントさまにご提案させていただいているものをいくつかご紹介しましたが、ブログの構成の都合上、前回はざっくりとした説明しかできませんでした。
ですので、今回はこれらコンテンツ案に関してもう少し詳しくお伝えしたいと思います!また、前回記載することができなかった「採用応募管理システム」「地域連携医検索システム」も併せてご紹介させていただきます。
 

1. 予約・お問合せシステム

ホームページ上に予約やお問合せができるフォームを設置します。
予約というアクションをよりシンプルかつ気軽に行えるようになるため、特に「集患・増患」を目標としている病院・クリニックに対して、非常に有効なコンテンツだと思います。

時間や場所に縛られることなくいつでもホームページから予約・お問い合わせをすることができるので、ユーザーの利便性が大きく向上するところが大きなメリットとなります。また、来院時の待ち時間短縮や院内の混雑緩和といった観点でも効果的です。

病院にとってのメリットは業務効率化が挙げられます。フォームを通じて自動的に情報が収集・反映されるため、手動で情報を整理する手間を省くことができ、工数削減を実現できます。
 


 

2. 外来担当(診療)表システム

端末問わずユーザーに情報が伝わりやすい外来担当表を導入します。
特に、多くの診療科を持つ病院さまが導入されることが多い印象を受けます。

デザインや付属する機能はクライアントさまによって異なり、たとえば「一覧ページと各診療科ページの両方に設置したい」「曜日ごとにタブ切り替えられるようにしたい」「休診・代診情報を併せて表示させたい」など、ご要望に応じて柔軟に対応いたします。

外来担当表の導入はユーザーにとって分かりやすいのみではなく、院内で簡単に編集が可能であることも大きなメリットの一つです。基本的にはCMSを用いて作成・管理を行うため、軽微な修正や更新などを容易に行えます。また、予約投稿や、担当表をデフォルトに設定できる機能も付いているため、毎月の更新忘れを未然に防ぐこともできます。
 

3.医師情報登録システム

ホームページ上に医師のプロフィールや写真を掲載します。
患者さんがひとめで医師の経歴・専門・資格などを確認できるため、病院やクリニックに対して安心感や信頼感を持っていただけます。また、自分の症状に適した医師を見つけやすくなり、受診後のミスマッチを減らせるようになります。

こちらもCMSを用いて、項目ごとにプロフィールを入力すると自動的にページに反映されるシステムを導入します。医師情報の追加・編集・削除も簡単にできるので、入退職時も手間がかかりません。

また、外来担当表と組み合わせて、表内の医師名をクリックした際、各診療科の医師紹介ページに飛ぶようにリンクを設置することが可能です。自然な流れでページの遷移に誘導することができるため、ホームページ内の回遊性向上につながります。
 

4. 視覚的コンテンツ

写真や動画を用いることで、ユーザーの興味を惹くとともに、文字のみでは伝えきれない情報やコンセプトを効果的に表現することができます。
特に「採用応募者増加」を目的としているクライアントさまにとって、「インタビュー」や「仕事紹介」コンテンツの作成は、職場の雰囲気や就労した時のイメージをより効果的に伝えることができるため有効だと思います。

「インタビュー」ページに関しては、写真を効果的に配置した、読み手を飽きさせないレイアウトを採用します。掲載する写真は先方希望のものを使用することもありますし、弊社のカメラマンが病院へ伺って撮影させていただくこともあります。
撮影と同時進行で約30-40分かけて先生にお話を伺い、その内容をもとに原稿を作成します。ただ視覚的なインパクトを与えるのみではなく、テキストの分量や内容を検索キーワードに応じて整え、SEO対策にもつながるページを目指します。
また、インタビュー動画を作成するケースもあります。ページとはまた異なり、より鮮明に人柄や院内の雰囲気を伝えることができるところが大きなメリットだと思います。

「仕事紹介」に関しては、1日のタイムラインに沿って日々の仕事を紹介します。なるべく自然体で業務を行っている姿を撮影させていただき、効果的なレイアウトで配置することで、より具体的な仕事のイメージを持ってもらえるようにします。

この2つの他にも、病院の魅力が伝わるプロモーション動画の撮影や、ブログやSNS投稿用のメディアコンテンツの作成も承っています。
 

 

5. 採用応募管理システム

採用応募の一元管理ができるシステムを導入します。
管理画面では、フォームから応募してきた人のプロフィールやステータス状況が一覧で表示され、直接メッセージのやりとりを行うこともできます。

つい個人対個人になりがちな採用プロセスを、個人対組織に転換することで、採用工数の削減をねらいます。また、やり取りの可視化により、採用の失敗事例と成功事例を部署内で共有できるため、採用確立の向上につながると思います。
 

6. 地域連携機関検索システム

地域連携機関を「診療科」「地域」「医療機関名」などのさまざまな条件から検索することができます。この機能によって、患者さんが簡単にかかりつけ医を探すことができるので、とても便利です。機関を登録する際は、あらかじめ定められた項目に情報を入れていくだけなので、管理も容易なのが特徴です。

さいごに

今回は弊社がよくご提案させていただくコンテンツ案をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?達成したい目的に沿ったコンテンツを取り入れて、実りのあるホームページを作成しましょう!

初めてのベースコーディングレポート【後編】

お久しぶりです。コーダーの小島です。

今年ももうすぐ終わりますね。クリスマスが終わったと思ったら次の日にはお正月ムードでいっぱいになる現象には毎年驚きます笑

弊社では先日忘年会もあり、美味しい焼き鳥を食べました!年末は美味しいものが多いので日々誘惑と戦っております。

さて、今回は3カ月にわたってお伝えしてきたベースコーディングレポートの最終回となります。

6.サンプルページを作る③

①ボタン

ボタンはサイト内の別のページや外部サイト、PDFなどの画像を開く際に一番使いやすい部品です。これをクリックすると何かを開くことができるという認識をユーザーが自然にもつことができます。

ボタンを作成するときに注意したことは構造とアニメーションです。ボタンをマウスでホバーした際に起きる動きがわかりやすくサイトのイメージに合ったものとなるよう、コーディングする必要があります。狙い位通りのアニメーションにするためには正しい構造作りが重要になってくるということを強く感じました。サイズの変化に上手く対応し、何度も細かい指示をする必要がないようなシンプルかつ丁寧なコーディングができるよう精進していきたいです!

 

②カード型リスト

インデックスページと呼ばれる下層ページ内の目次に値するページにはカード型リストを表示します。カード型リストはさまざまな場合に配慮してどんな時もレイアウトが崩れないよう作る必要があるため、カード型リストの作成はサンプルページを作る際に特に苦戦しました。

カード型リストには画像を挿入できるようにするため、どんなサイズを入れても不自然にならないよう工夫する必要があります。また、ページタイトルも短いものから長いものまであるので横に並べたときに一つだけカードが伸びてしまったりしないようコーディングしました。さらに、リンク先によって表示されるアイコンが変わったり、いくつ並べるかも表示するサイズ(PC・タブレット・スマートフォン)選択できるようにしなくてはいけないのでとても難しかったです。

ワードプレス化する場合は私たちだけではなくお客様もカード型リストを作成することが多いため、どんな場合にも対応できる満足度の高いカードリストを作っていきたいです。

 

③アコーディオン

よくある質問ページなどに登場することが多いのがこのアコーディオンです。矢印アイコンやプラスアイコンをクリックすると質問の答えが表示されるようになっています。

アコーディオンはコーダーがUIを考えて直接デザイン・コーディングする部分が多い部品の一つです。マウスでホバーしたときの挙動、クリックした時の挙動、質問を閉じる時の挙動など場面によって動きをつけていきます。ユーザーがストレスを感じない「使いやすい」UIになるよう日々研究し、どんなサイトにも対応できるよう準備して参ります。

 

7.トップページを作成する

サンプルページを作成したら、次はトップページを作成します。トップページの作成は別の人が担当することもありますが、弊社ではベースコーディングを担当した人がそのままトップページを作るという場合も多いです。

トップページでは主にメインビジュアル、ナビゲーション、お知らせ欄、おすすめコンテンツ欄などを作成します。サイトによってはワードプレスを部分的に入れることも多いです。

私が初めて担当したサイトはCMS(ワードプレスなど)を入れずhtmlのみで構築するようなサイトだったのですが、画像をフォルダに格納しテキストファイルにファイル名を記入するとメインビジュアルの画像の一枚目にそこに記入したファイルのどれかがランダムで表示されるようなシステムを作って欲しいという依頼がありました。JavaScriptで新しいシステムを作ることは初めてだったのですが、なんとか形になり実装することができたときはとても嬉しかったです。お客様のニーズに応えられるようなコーディングができるよう、これからも精進していきたいです。

また、地図を入れる箇所もあったのですが地域をホバーする仕組みを作るため、クリッカブルマップの作成に挑戦しました。普段使っているエディターとは違うソフトで作成することができると知り、色々なエディターに慣れておく必要があると感じました。

 

8.ワードプレス化する

今回はワードプレス化する必要はなかったのですが、Web知識のない方でも簡単に更新できるよう、サンプルページの共通パーツやトップページをワードプレス化します。

私自身、部分的にワードプレス化をしたことはあるのですが、1からワードプレスを導入したことはないので機会があれば挑戦してみたいです。

 

9.Googleアナリティクスを導入する

Googleアナリティクスはそのページがどんな人にどれくらいみられているかを解析するためのツールです。複雑な手順を踏む必要があるため、初めは手探りでしたが、一つ一つ丁寧に進めていくことで実装することができました。

Googleアナリティクスの解析はサイトを運用・更新していく上で最も大切な指標になっていくので実装にも力が入ります。より良いサイトづくりの一助になっていることを実感できるとても重要なステップだと感じました!

10.納品リストをチェックする

サイトの量産は完了したら納品リストをチェックしていきます。画像にaltは指定されているか、favicon・Meta・OGPは設定されているか、リンク切れしていないか、速度に問題はないかなど多岐にわたる項目をチェックしていきます。納品リストのチェックは必ず複数人で行い、漏れが起こらないよう徹底しております。

問題がないか緊張しつつも納品チェックをしていると同時に達成感も感じました。世に一つのサイトを送り出したのだということを改めて実感し、とても感動しました。

 

初めてのベースコーディングレポート後編まとめ

初めてベースコーディングに挑戦していく中でたくさんの気づきと学びがありました。実際に1からサイトの開発に携わる中で数多くのサイトを作ってきた弊社が培ってきた「ノウハウ」があるからわかりやすく使いやすいサイトが制作できるのだということを実感しました。入社してまだ半年とまだまだ未熟ですがいち早く貢献できるよう、私も努力して参ります!

弊社ではwebサイト制作のほかにもチラシの作成や、動画制作なども行っていますのでぜひお気軽にご相談ください!

▼webサイト

https://www.medical-design.co.jp/works/web.html

▼グラフィック

https://www.medical-design.co.jp/works/graphic.html

▼写真撮影・動画

https://www.medical-design.co.jp/works/photo.html

ご提案デザイン

お久しぶりです、デザイナーの田中です。
今月は新規のサイト制作ではなく、webサイトの保守・運用をさせていただいているお客様に、弊社側からアクセス解析などをもとにご提案をしたデザインを担当させていただいたのでそちらについてご紹介したいと思います。

ブログページのご提案

研修医ブログへの導線をバナーとして設置している病院採用サイトのTOPページ、ブログページ改修ご提案デザインを制作させていただきました。

 

▼現状

TOPページに設置しているバナーから飛べる研修医のブログページあり

▼ご提案内容

TOPページにバナーではなく、数件新着情報としてタイトルを表示し各記事に飛べるようにする
ブログページを他下層ページとは違ったデザインにする

▼ご提案の狙い

今回の狙いはブログページへの導線ボタンクリック率を上げることです。

弊社で運用・保守担当をしている他病院でも、従業員が投稿するブログ記事を掲載しているwebサイトがいくつかあります。その中でブログページへの導線がバナー設置タイプのwebサイトよりも、お知らせのようにタイトルや内容をTOPページに表示しているサイトのブログページへの導線ボタンクリック率が高い傾向にあったため、サイトに訪れた就職希望者のブログページへの遷移率を上げるために、タイトル表示タイプへのレイアウト変更のご提案させていただきました。

研修医がどんなことをしているか知ることのできるブログ記事は就職希望者にとって入社後の自分を想像する材料の1つになります。私自身も転職活動の際には社員の投稿しているブログやSNSを見てこんなことをやっているんだなと参考にしていました。
投稿頻度もたかく、ほとんどの記事でPDFでの図解も行っておりわかりやすいブログなのでしっかりブログページの存在をアピールしていきたいですよね!

 

▼デザイン

①TOPページ

すでにおしらせを表示していたので、そのおとなりに同じようなデザインでブログページへの導線を作りました。カテゴリーも表示するようにして、少ない情報量でもざっくりとした記事内容がTOPページからでもわかるようにしています。

また小さくアイコンを表示していたYouTubeとX(旧Twitter)リンクボタンも、アカウント名なども表示した大きめのボタンに変更しました。

やはりクリックした先にどんな内容があるかすぐわかるというのは利用者からすると助かる表示ですよね。

 

 

➁ブログ記事ページ

サイト全体のデザインとしてメインカラーに紺色、サブカラーにマゼンタ、図形の角は鋭角、病院らしい信頼感やリアリティを感じさせるデザインになっています。

ただそういったデザインは誠実な、信頼感のあるといった印象を伝える一方で親しみやすさからはすこし離れたデザインになっているため、就職希望者に親しみやすさを感じていただけるような、研修医のフレッシュさを感じていただけるようなデザインに若干変更をしました。

メインカラーに青、サブカラーにピンク、もう一色が必要になった際にはロゴと同系色であるみどりを使うようにし、鋭角だった図形の角を若干まるめました。

 

パステルカラーではない色を使用することで青が連想させる誠実さなどの印象を保ったまま、やや柔らかい印象になるようにしています。

サイドメニューには新たに記事検索、最新の記事、カテゴリーを追加し、既存の月別アーカイブは年選択だけでなく月まで選択可能にすることで閲覧者が知りたい情報にたどり着きやすいようにしました。

また、前、次の投稿へボタンを記事上部と下部に設置することで同カテゴリーのほか記事への誘導も行えるようにデザインをしました

③ブログ一覧ページ

年別アーカイブを選択すると、該当する記事が縦長にすべて表示されるようになっていたので、各記事のアイキャッチとタイトル、カテゴリーを表示し1ページに10件ずつ表示するように変更しました。

長いスクロールによる閲覧者の離脱を防ぐため記事内容がわかる最低限の情報を一度に多く見せられるようにしています。

現在の空き情報掲載のご提案

福利厚生として、従業員が利用できる24時間対応の保育所施設を併設している、病院看護部採用サイトのTOPページ改修ご提案デザインを制作させていただきました。

▼現状

保育所施設は定員あり
現在の空き情報確認方法は電話での確認のみ(webサイトの掲載なし)

▼ご提案内容

TOPページに保育所施設の現在の空き情報を掲載

▼ご提案の狙い

「従業員は24時間対応の保育所施設を利用することができる」という福利厚生は病院のアピールポイントでもありましたが、webサイトとしてはそのような福利厚生があるという情報にたどり着くまでに2クリックが必要で情報へのアクセスがいいとは言えない現状でした。

また保育所施設には定員があるのですが、現在の空き情報については電話での確認が必要でした。

今回のご提案の狙いとしては、TOPページに空き情報についての情報を設置することで採用サイトを見にきた就職希望者が今まで情報を知るには2クリック必要だった保育所施設の存在を知ってもらいやすくすること、加えて就職した際にお子様を預けることができるのかおおよその空き状況を確認しやすくすることです。

病院のいいところなのでしっかりアピールしていきたいですよね!

 

▼デザイン

サイトを開いたらすぐに目につくメインビジュアル下に保育施設の現在の空き情報を設置しました。載せる情報は本日の日付と空きあり、残り僅か、空きなしの3段階で表示する現在の状況情報です。

就職希望者への周知も含めているのでアピールポイントである「24時間対応 保育所施設」というタイトルも大きめに入れています。

メインカラーはピンク、三角形のあしらいを多く取り入れているサイトなので今回設置する情報についても雰囲気を踏襲してデザインをしました。

最後に

弊社は日々のメンテナンスだけではなく、培ってきたノウハウやアクセス解析結果等をもとに、改善のご提案もさせていただいております。Webサイトを作ったあとの様々なバックアップもお任せください。
今年も残りわずかとなりましたが、引き続き気を引き締めていきたいと思います!

 

病院・クリニックのサイト制作のポイント

こんにちは、中野です。
12月に入ってから急に冷え込み、暖かい飲み物を美味しく感じる季節になりましたね。

何を書こうか迷ったのですが、弊社は「メディカルデザイン」という社名の通り、医療特化のWeb制作会社ですので、今回はその社員らしく、病院・クリニックのホームページを作成にあたって必要な下準備や、意識するポイントについてご紹介したいと思います!

ホームページの目的・ターゲットを明確にする

 

・目的を考える

病院というカテゴリーのみに限った話では無いのですが、まずは下準備として、ホームページを制作するにあたってのゴールを決めます。
この作業を行うことで、制作やその後の運用において方針を明確化し、より効果的な施策を行うための基礎を整えることができます。

「病院のブランドイメージの浸透・訴求」「集患・増患」「採用応募者の増加」など、ユーザーのニーズも加味しつつ、ある程度具体的な目的を定めましょう。

 

・ターゲットを考える

ホームページの来訪者(ターゲット)を定めることも非常に重要です。
なぜなら、ターゲットによってホームページの方向性が異なり、内包するコンテンツや構造、デザインも変動してくるからです。
ユーザーが求める情報・機能をより効果的に提供するために、「年齢層や男女比」、「地域の人か遠方の人か」「どのような治療を求めているのか」…など詳しく考えていきましょう。

例)

  • 総合病院の場合:老若男女や疾患の種類を問わず多くの人/医療関係者
  • 小規模の介護施設の場合:地域の高齢者やその家族
  • 看護部採用の場合:看護師志望者/看護学生/転職希望者

ざっくりとしたデザインの方向性・構成を考える

 

・デザインの方向性を考える

上記で洗い出した内容をもとに、デザインのイメージを考えます。
たとえば「清潔感」「誠実」などをアピールしたいなら青系統、「安心感」「優しい雰囲気」を出したいなら緑やピンク系統など、色それぞれの持つ効果を活用したり、病院のブランディングに沿ったロゴ・フォントを使用するなど、ホームページの目的や、来訪するターゲットに沿ったデザインを考えます。

 

・構成を考える

また、広範な人々が訪問する病院のサイトにおいて、アクセシビリティの考慮は必要不可欠です。「ユーザーが知りたい情報に簡単にたどり着ける」ということを意識した構成を考えましょう。

重要な情報や、見せたいコンテンツがある場合はトップページに導線を設置し、ナビゲーションはシンプルで直感的なものを採用します。
特にグローバルナビゲーションでは、たくさん項目を並べるのではなく、重要度の高いものを絞って掲載しましょう。
たとえば「病院概要」「診療科情報」「外来受診」「アクセス」など、ユーザーニーズの高い情報を優先的に提示し、細かな情報はサブメニューまたは他のページに整理するなどして、なるべくすっきりさせると良いと思います。

レスポンシブ対応は必須

現在スマートフォンでのウェブ閲覧は、全体の80%を占めると言われています。
加えて、シニア世代も最近ではシニア向けスマートフォンの普及により、スマートフォンで近隣の医院を検索することが一般的になっています。
そのため、モバイルデバイスからのアクセスを考慮し、レスポンシブデザインの採用は必須といえます。どの端末から閲覧してもストレスなく利用できるサイト制作を心掛けましょう。

ホームページに掲載するコンテンツ

いよいよ、実際にホームページに入れるコンテンツについて考えていきます。
病院やクリニックのホームページの場合、ひとまず「お知らせ」「病院情報」「診療情報」「アクセス」などの情報は掲載必須かと思います。
これらに加えて、最初に定めた「ホームページ制作の目的達成」につながるものを検討していきます。

今回は弊社がホームページを制作する時によくご提案させていただいている、、4つのコンテンツをご紹介したいと思います!

  1. 予約・お問合せシステムの導入
  2. 外来担当表システムの導入
  3. 医師情報登録システムの導入
  4. 視覚的コンテンツの活用

1.予約・お問合せシステムの導入

このシステムを導入することで、時間や場所に制限されること無く、Web上からいつでも予約やお問合わせをすることができます。また、患者さんは事前に予約時間を確保できるため、来院した際の待ち時間短縮にもつながります。

病院側もシステム上で予約を一元管理できるようになり、電話対応やフロントでの業務も減るため、スタッフひとりひとりの負担を軽減することができます。

このように、予約・お問合せシステムの導入は、患者さんと病院側どちらにもメリットがあります。

 

2.外来担当(診療)表システムの導入

ホームページ上で外来担当表の画像やPDFをそのまま掲示されている病院・クリニックをしばしば見かけますが、弊社ではシステムの導入を推奨しています。

弊社では診療科ごとに表を作成し、レスポンシブ対応したレイアウトを採用するため、より可読性・視認性の高い外来担当表を掲載することができます。
その際、表のそばに注意書きや、休診情報も一緒に表示させることで、患者さんが知りたい情報をひとめで網羅することができます。
また、一覧ページへの掲載だけでなく、診療科個別のページへも掲載も可能です。

更新・修正についても、CMSで管理をするため、院内で簡単に編集いただけます。予約投稿やデフォルト設定の機能もつけられるため、業務の効率的化につながります。

 

3.医師情報登録システムの導入

ホームページ上に医師のプロフィール情報を掲載することで、患者さんに安心感をもっていただけるとともに、自分に合った医師を選択しやすくなります。

医師の氏名や専門分野、資格などを登録すると、自動で各診療科ページの医師紹介欄に表示させることができるシステムを導入します。こちらもCMSで管理を行うため、入退職時などもその都度ページを編集する必要がなく、簡単に更新・修正をができます。
また、先ほどお話しした外来担当表システムと組み合わせて、表内の医師名をクリックしたときに、医師情報に飛べるようにリンクを設置することで、アクセシビリティ向上にもつながります。

 

4.視覚的コンテンツの活用

文章のみでは伝わりづらい内容も、図やイラストを用いることで直感的かつ分かりやすく情報を伝えることができます。

また、採用に力を入れてる病院さまですと、画像や動画を用いた「インタビュー」や「仕事紹介」などのコンテンツを追加するケースが多いです。
やはり、文字のみのページよりも目を惹きますし、職場の雰囲気や就労した時のイメージをより効果的に伝えることができます。

そのほかにも「採用応募管理システム」「地域連携医検索システム」など、さまざまなコンテンツを提供していますが、長くなってしまうので、またの機会にご紹介できればと思います!

SEO対策

せっかく時間やコストを割いて完成したWebサイトでも、見つけにくかったり、訪問者が全然いないと、制作した意味がなくなってしまいますよね。
そのような状態にならないために行うのがSEO対策です。

SEO(検索エンジン最適化)は、WebサイトがGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるようにするための手法のことをいいます。現在、多くのウェブサイトで実践されており、Webマーケティングにおいて不可欠な要素となっています。

施策はさまざまですが、弊社が行っている一例としては「インタビュー」「ブログ」「お知らせ」などコンテンツを用いたSEO対策があり、記事の中に検索でヒットさせたいキーワードを設置して、定期期に更新・貯蔵することで、アクセス数の増加をめざします。
こちらに関しても、話すと長くなりますので、またいつか詳しくお話できればと思います。

まとめ

以上が病院・クリニックのホームページ作成のポイントですが、いかがでしたでしょうか?
私自身、この業界に携わって半年ですので、まだまだ経験・知識ともに少ないのですが、これからたくさん学んでいきたいと思います!

それでは失礼します。