こんにちは、中野です。
12月に入ってから急に冷え込み、暖かい飲み物を美味しく感じる季節になりましたね。
何を書こうか迷ったのですが、弊社は「メディカルデザイン」という社名の通り、医療特化のWeb制作会社ですので、今回はその社員らしく、病院・クリニックのホームページを作成にあたって必要な下準備や、意識するポイントについてご紹介したいと思います!
ホームページの目的・ターゲットを明確にする
・目的を考える
病院というカテゴリーのみに限った話では無いのですが、まずは下準備として、ホームページを制作するにあたってのゴールを決めます。
この作業を行うことで、制作やその後の運用において方針を明確化し、より効果的な施策を行うための基礎を整えることができます。
「病院のブランドイメージの浸透・訴求」「集患・増患」「採用応募者の増加」など、ユーザーのニーズも加味しつつ、ある程度具体的な目的を定めましょう。
・ターゲットを考える
ホームページの来訪者(ターゲット)を定めることも非常に重要です。
なぜなら、ターゲットによってホームページの方向性が異なり、内包するコンテンツや構造、デザインも変動してくるからです。
ユーザーが求める情報・機能をより効果的に提供するために、「年齢層や男女比」、「地域の人か遠方の人か」「どのような治療を求めているのか」…など詳しく考えていきましょう。
例)
- 総合病院の場合:老若男女や疾患の種類を問わず多くの人/医療関係者
- 小規模の介護施設の場合:地域の高齢者やその家族
- 看護部採用の場合:看護師志望者/看護学生/転職希望者
ざっくりとしたデザインの方向性・構成を考える
・デザインの方向性を考える
上記で洗い出した内容をもとに、デザインのイメージを考えます。
たとえば「清潔感」「誠実」などをアピールしたいなら青系統、「安心感」「優しい雰囲気」を出したいなら緑やピンク系統など、色それぞれの持つ効果を活用したり、病院のブランディングに沿ったロゴ・フォントを使用するなど、ホームページの目的や、来訪するターゲットに沿ったデザインを考えます。
・構成を考える
また、広範な人々が訪問する病院のサイトにおいて、アクセシビリティの考慮は必要不可欠です。「ユーザーが知りたい情報に簡単にたどり着ける」ということを意識した構成を考えましょう。
重要な情報や、見せたいコンテンツがある場合はトップページに導線を設置し、ナビゲーションはシンプルで直感的なものを採用します。
特にグローバルナビゲーションでは、たくさん項目を並べるのではなく、重要度の高いものを絞って掲載しましょう。
たとえば「病院概要」「診療科情報」「外来受診」「アクセス」など、ユーザーニーズの高い情報を優先的に提示し、細かな情報はサブメニューまたは他のページに整理するなどして、なるべくすっきりさせると良いと思います。
レスポンシブ対応は必須
現在スマートフォンでのウェブ閲覧は、全体の80%を占めると言われています。
加えて、シニア世代も最近ではシニア向けスマートフォンの普及により、スマートフォンで近隣の医院を検索することが一般的になっています。
そのため、モバイルデバイスからのアクセスを考慮し、レスポンシブデザインの採用は必須といえます。どの端末から閲覧してもストレスなく利用できるサイト制作を心掛けましょう。
ホームページに掲載するコンテンツ
いよいよ、実際にホームページに入れるコンテンツについて考えていきます。
病院やクリニックのホームページの場合、ひとまず「お知らせ」「病院情報」「診療情報」「アクセス」などの情報は掲載必須かと思います。
これらに加えて、最初に定めた「ホームページ制作の目的達成」につながるものを検討していきます。
今回は弊社がホームページを制作する時によくご提案させていただいている、、4つのコンテンツをご紹介したいと思います!
- 予約・お問合せシステムの導入
- 外来担当表システムの導入
- 医師情報登録システムの導入
- 視覚的コンテンツの活用
1.予約・お問合せシステムの導入
このシステムを導入することで、時間や場所に制限されること無く、Web上からいつでも予約やお問合わせをすることができます。また、患者さんは事前に予約時間を確保できるため、来院した際の待ち時間短縮にもつながります。
病院側もシステム上で予約を一元管理できるようになり、電話対応やフロントでの業務も減るため、スタッフひとりひとりの負担を軽減することができます。
このように、予約・お問合せシステムの導入は、患者さんと病院側どちらにもメリットがあります。
2.外来担当(診療)表システムの導入
ホームページ上で外来担当表の画像やPDFをそのまま掲示されている病院・クリニックをしばしば見かけますが、弊社ではシステムの導入を推奨しています。
弊社では診療科ごとに表を作成し、レスポンシブ対応したレイアウトを採用するため、より可読性・視認性の高い外来担当表を掲載することができます。
その際、表のそばに注意書きや、休診情報も一緒に表示させることで、患者さんが知りたい情報をひとめで網羅することができます。
また、一覧ページへの掲載だけでなく、診療科個別のページへも掲載も可能です。
更新・修正についても、CMSで管理をするため、院内で簡単に編集いただけます。予約投稿やデフォルト設定の機能もつけられるため、業務の効率的化につながります。
3.医師情報登録システムの導入
ホームページ上に医師のプロフィール情報を掲載することで、患者さんに安心感をもっていただけるとともに、自分に合った医師を選択しやすくなります。
医師の氏名や専門分野、資格などを登録すると、自動で各診療科ページの医師紹介欄に表示させることができるシステムを導入します。こちらもCMSで管理を行うため、入退職時などもその都度ページを編集する必要がなく、簡単に更新・修正をができます。
また、先ほどお話しした外来担当表システムと組み合わせて、表内の医師名をクリックしたときに、医師情報に飛べるようにリンクを設置することで、アクセシビリティ向上にもつながります。
4.視覚的コンテンツの活用
文章のみでは伝わりづらい内容も、図やイラストを用いることで直感的かつ分かりやすく情報を伝えることができます。
また、採用に力を入れてる病院さまですと、画像や動画を用いた「インタビュー」や「仕事紹介」などのコンテンツを追加するケースが多いです。
やはり、文字のみのページよりも目を惹きますし、職場の雰囲気や就労した時のイメージをより効果的に伝えることができます。
そのほかにも「採用応募管理システム」「地域連携医検索システム」など、さまざまなコンテンツを提供していますが、長くなってしまうので、またの機会にご紹介できればと思います!
SEO対策
せっかく時間やコストを割いて完成したWebサイトでも、見つけにくかったり、訪問者が全然いないと、制作した意味がなくなってしまいますよね。
そのような状態にならないために行うのがSEO対策です。
SEO(検索エンジン最適化)は、WebサイトがGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるようにするための手法のことをいいます。現在、多くのウェブサイトで実践されており、Webマーケティングにおいて不可欠な要素となっています。
施策はさまざまですが、弊社が行っている一例としては「インタビュー」「ブログ」「お知らせ」などコンテンツを用いたSEO対策があり、記事の中に検索でヒットさせたいキーワードを設置して、定期期に更新・貯蔵することで、アクセス数の増加をめざします。
こちらに関しても、話すと長くなりますので、またいつか詳しくお話できればと思います。
まとめ
以上が病院・クリニックのホームページ作成のポイントですが、いかがでしたでしょうか?
私自身、この業界に携わって半年ですので、まだまだ経験・知識ともに少ないのですが、これからたくさん学んでいきたいと思います!
それでは失礼します。